アダルトチルドレンという言葉を、耳にされたことがある方は多くいらっしゃると思います。言葉からすると子供のような大人と考えてしまいそうですが、機能不全家族のもとで育った人のことをさすようです。

ただ、それだけなく、子供の頃に感情を抑圧されて育った人も同じような傾向があるようです。

アダルトチルドレンにはいくつかの種類がありますが、優秀ないい子でいることで何とか自分を保とうとするスーパーチャイルド、家の問題を何とかしようとするお世話焼きタイプなどもその中に含まれるようです。

これらの子は、子供の頃はすごい子だと評価され一見よさそうですが、自分の気持ちを抑え、自分の人生を自分の意思で生きていない、自分が自分の人生の主人公でないため、大人になってから、自分に自信が持てなかったり心身の不調を訴えたりするようです。

かなり以前、新聞に掲載されていましたが、超一流の国立大学を出て就職をした方が、途中で仕事が嫌になり、路上生活を始めたようです。何年もそのような生活をしていましたが、ゴミ箱をあさっているところをたまたま通りがかった昔の友達に見られ、これではいけないと、奮起し再出発されたようです。そこから彼の人生は始まったのかもしれません。この方も、ひょっとするとそのアダルトチルドレンであったのかもしれません。

今現在、大人になっている方も、子供の頃を振り返ると、確かにそうだったかな、と思わられる方もいらっしゃるのではと思います。どなたも多少は当てはまるかと思いますが、過度に行き過ぎた状態が長い期間続くのがよくないかと思います。

こういった話をもっと昔に知っていればと思うと同時に、私の子育てははたしてどうだったのだろうと思わず振り返ってしまいます。

根底には、親が言葉で発しなくても親の気持ちや置かれている状況を敏感に感じ取る子供の心があり、親のためにという子の強い気持ちがあるかと思います。

はるか昔から、子供は子供。なかなか難しい面もありますが、現代社会の価値観に過度に振り回されずに、のびのびと成長していってもらえればと思っています。

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